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[山陰中央新報 2003年5月8日(木曜日) 記事より]


袖師町の中層マンション計画

日照、眺望権で見解相違

近隣住民と建設業者 住環境論議に一石

松江

 松江市袖師町の国道9号沿いで、十一階建てマンションの建設計画が浮上し
ている。予定地隣には既に十四階建てマンションがあり、宍道湖を一望できる
県の景観形成地区域に中層マンションが並んで建つ。既存マンションの住民ら
は日照権や眺望侵害などを理由に規模縮小を求めており、業者との議論は平行
線をたどっている。同市では中心市街地で複数のマンション建設計画があり、
同様の議論にも一石を投じそうだ。 
 中層マンションは大手ゼネコンが計画。建設地は松江署東側の県清酒会館跡
地で、地元住民に配布された資料によると、鉄筋コンクリート十一階(高さ約
三十五メートル)、六十戸。敷地面積は約千四百平方メートル。七月着工、
二〇〇四年九月完成予定。
 建設地は県の「宍道湖景観形成地区域」内にあるが、建物の高さや色などに
ついて、行政は一定範囲での指導はできるものの強制力はなく、今回のマンショ
ン建設も法的問題はない。
 一方、既存マンション住民はら日照権や眺望権が侵害される上、両マンショ
ンの最も狭い間隔は二十五メートル程度であることから△ビル風が今以上に強
まる△プライバシーが侵害される−などとして計画縮小を求めている。
 同市は市の指導要項に基づき、ゼネコンに対して地元理解を得るよう十分な
住民説明を行うことを要望。ゼネコン側も理事会や住民を対象とした説明会を
開いているが、住民側が懸念する複数の事項について議論は平行線のままだ。
 マンション管理組合の井上浩理事長(四二)は「要望が受け入れられないまま
建設されれば、良好な近隣関係は構築できない。十分な配慮を求めたい」と対
応を注視。
 これに対して事業主体の西松建設中国支店は「懸念事項への配慮はしており
問題はない。予定したスケジュールで着手したい」としている。

    

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